商品開発のヒントは生活シーンの観察と技術を応用したアイデア
日常生活の「あったらいいな」を観察する
今やスマホやタブレットは日常に欠かせないアイテム。映画を観たり、調べものをしたり…
ある、ある。こんなシーン。腕が痛くなったり。。。
商品開発のヒントは、くつろいでいるようで、くつろげていなかった!生活シーンに着目したこと
クッションの裏面にすべり止めが付いていて、雑誌やタブレットが滑らず止まる「トマルクッションカバー」がこの夏にSOLCION(ソルシオン)から販売開始された。運営会社は株式会社イケックス工業。株式会社イケックス工業は、自動車内装部品、エレクトロニクス関連部品、住宅建材、アミューズメント部品等の化学工業品から、航空機部品、自動車部品、住宅設備、精密部品を取り扱う、大型•三次元形状の金型を制作している電鋳金型(エレクトロフォーミングモールド)のパイオニアメーカー。一見、クッションとは程遠いように感じる化学系企業だ。
日常の「あるある」観察と技術の掛け合わせが新たな商機を生む
「トマルクッションカバー」の裏面には、技術のノウハウが活かされている。シリコン加工されたドットだ。これがタブレットや雑誌を滑らなくさせる機能となっている。シリコンの色を透明にすることで軍手のブツブツのような工業用品のイメージを払拭することも試みた。くつろぎアイテムとしてデザインがマッチするように配慮されている。
この商品開発のおもしろいところは、企業がもっている技術のノウハウを日常生活シーンに落とし込んで商品化したところ。顧客の「あったらいいな」を観察することで潜在的な消費ニーズを見い出した成功ケース。
ちょっとした工夫がビジネスチャンス拡大となる!?
「トマルクッションカバー」は自宅でのくつろぎアイテムとして一般消費者向けに発売されたが、BtoB向けにも販路を拡大出来そうだ。例えば、入院中で読書をしたい患者さん、美容院でのカラーやパーマの時に必ず見るといっていい雑誌やスマホ、長い移動距離の飛行機の中など、医療機関、美容店舗、航空機関連企業など、工夫を加えつつ販路拡大が見込めそうだ。