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「立川まんがぱーく」に習う地域活性化づくり

市庁舎の移転に伴い人の流れがかわり立川駅南口の人通りは減少傾向に。商店街からは活気が失われつつあった…そんな状況から一転。再び活気が戻ってきたという。その成功の秘訣を観てみよう。

老朽化していた旧市庁舎を大規模改修し耐震工事も施した、現在の立川まんがぱーく。(画像引用元:立川まんがぱーく)

老朽化していた旧市庁舎を大規模改修し耐震工事も施した現在の立川まんがぱーく。(画像引用元:立川まんがぱーく)

地域に根付いているサブカルチャーの文化的潜在価値を活かす発想から

立川まんがぱーくは、民間企業から募集した「立川市旧庁舎施設等活用事業」のコンペで選ばれた事業。

その地域に根付いているまんがやアニメ、サブカルチャーの文化的潜在価値を顕在化し、地域振興に役立てることを目的としてスタートした企画だという。
今では、スペースを大増設するなど、すっかり地域に根付いた人気施設。

 

もともとは立川市庁舎だった建物。それを人が集まる場所に創り変えるた立川まんがぱーく。何が人々の心を掴んだのだろうか?

今までにない「まんがを読む場」の創造。地域に愛される場づくり。

歴史に残る名作から勉強に役立つ学習まで、まんがのジャンルと数が豊富。
心地よい時間をすごせる工夫のあるレイアウト創り。
押し入れのような、秘密基地のような。子供心をくすぐり、大人には懐かしさが感じられるスペースがあったり、単にくつろいで読める場所や、テラスで読むこともできる。
明るく開放感がある創り。
女性や、子供が安心して過ごしやすい環境創り。
ここなら、パパが子供を連れてマンガカフェに行きたいと言ってもママは賛同してくれそうだ。

画像引用元:立川まんがぱーく(以下、同じ)

画像引用元:立川まんがぱーく(以下、同じ)

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サブカルチャーを楽しむ機会の提供とは何か?にフォーカスする

カフェなのか?図書館なのか? 大人気となったこの地域活性化事業。成功要因はどこにあるだろう。
立川まんがばーくは、大人も、子供も、ファミリーでも、利用する人たちが、くつろぎながら、安心感をもって過ごせる憩いの場になっている。それが今まで、まんがカフェや、図書館に行く事をためらっていた地域層の開拓につながっている。より多くの人が、施設を利用したい、利用できる創りにしているのだ。

企画段階において「どのようにしたら多くの地域住民が施設に足を何度も運んでくれるだろうか?」という視点を持つことは極めて重要なこと。地域住民がなんとなくあったらいいなあと感じていたニーズを発掘し、期待に応えるカタチで今までにない「まんがを読む場」をつくり上げられたこと。それが、サブカルチャーを楽しむ機会の提供という目的を達成し、より多くの人に受け入れられた大きな成功要因とみられる。

利用者と施設がつながるコトを見つけること

マンガを揃えることや施設利用料にばかり趣きを置いていては、人気施設にはならない。人気施設にならなければ、施設の存続が難しくなる。地域活性化にもつながらない。

利用者が継続的に利用したいと思う仕掛け•環境作りが大事。サブカルチャーの文化的価値を高めるのも、利用者があってこそ。その意味を改めて教えてくれる事例だ。
 
 
 

 

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